今回は、装いも新たに、第14話「怪人サボテグロン」のレビューです。中身は1970年代初頭の文化の研究(主にガールズのファッションチェック)です。
当エピソードから怪奇性が薄れストーリーやキャラクタが明るくなりコメディ要素も増えます。加えて当クールの収録開始時期が新緑が出始める頃と重なり、それも明るい雰囲気を後押ししています。第一クール収録開始は、2月なので枯野原・枯れすすきなどが目に付きます(OP、ED映像)。暗がりや夜間のシーン、陰ストーリー、説明もない藤岡さんの途中離脱と相まって1-13話は陰鬱・荒涼・混沌とした印象でした(そこが旧1号編のクセになる魅力となっている)。
※画像は1970年代初頭の文化を知る資料としてYOUTUBE東映公式チャンネルの画像を勝手に使わせていただいておりますが権利を侵害する意図はまったくありません。問題ありましたらすぐに差し替えます。
01:21 ショッカーの組織:世界中に支部がある大組織。
01:23 メキシコ地図:ここはメキシコ支部のアジトなのかな。だけど地図は日本語版。
02:04 サボテグロンと戦闘員:メキシコ支部の戦闘員はアイマスク。胸にサボテンのワッペン。
02:22 アジトデザイン:日本とほぼ同じ。地図が日本中心なのは仕方ない。国旗が貼ってある。サボテンが林立。
02:56 科学班:白いキャップに白衣。蜂女の椅子があるw。奥に人型出入口。
03:09 PANNAMで日本へ:パンナム全盛期。
03:29 指令を受ける滝:藤兵衛からの招待状によると、滝は渋谷住み、藤兵衛のバイク店は世田谷らしい。
03:44 祝新装開店:アミーゴをたたんで、バイク関連の店オープン。看板には立花オートコーナー、オートバイアクセサリーとあり、花輪の宛先には立花レーシングクラブとある。前者が店名で、後者はガールズが入会することになるクラブかな?
03:49 ガールズ:ひろみ=紺セーター+黄色地ドット小紋エプロンスカート。マリ=花小紋白ブラウス+スカーフ+灰青ミニスカ+膝上白ブーツ ユリ=紺白チェック長袖ポロ+白ミニスカ 五郎さん初登場。
04:01 ガールズ2:ミチ=赤胸元レースアップポロ+ジーパン+赤ヘル+茶膝下ブーツ。後ろの緑のおっさんは、ずっと隼人かと思っていたら違う。スタッフの映り込みかな?<追記2018/09/27 「本郷猛のバイクから見たショットの撮影風景」などでググると、ある写真がヒットします。その写真中でサイクロンに跨っている方が下の映像の人に雰囲気が似ています。バイクのスタントの方みたいですね。
04:07 史郎:次回で卒業となる史郎着用のネクタイは、本郷猛のおさがり。
06:01 隼人:初登場。ティアドロップサングラス
09:44 フルフェイスマスクド戦闘員:初登場。
10:27 2号ライダー初登場:木の上から。
12:11 隼人来店:ドラマ上の初顔合わせ。忘れ物を届けに来ました。
14:48 隼人と再会:隼人の衣装は、いかにも石ノ森章太郎調と言う感じがします。黒グラブ+タン色のノースリーブつなぎ?+黒長袖シャツ+赤スカーフ+ブーツ
16:20 ショッカーのアジト2:俗にヒドラ像
17:30 ショッカーモニター:新しくなったモニター。
19:54 初めての変身:"途中までベルトを見せない変身方法"は演出だと普通に思っていた子供時代。
22:04 いきなり:初回から禁断の○き逃げアタック。
22:27 殴られる藤兵衛:怪人に殴られたぐらいなんともない。
まとめ
当エピソードでは滝が藤兵衛を「親父」呼ばわりする。これまでは滝も猛も「立花さん」だった。ガールズからはマスター。
今回の後半ではついに「親父さん」になる。滝が最初に藤兵衛を「おやじさん」と呼んだのだった。
因みに11話では、藤兵衛>「滝君」 滝>「立花さん」 13話では藤兵衛>「滝」 滝>「オス(名前で呼びかけ無し)」
怪人は、基本ショッカーベルトありになる。つけてないのはウェストが太い怪人ぐらい。イソギンチャック、ヒルゲリラ等。
戦闘員は、前半のメキシカンショッカー?はベレー帽+胸ワッペン(サボテン)+軽いフェイスペイント+アイマスクの旧タイプ。
日本の戦闘員はフルフェイスマスク+額ワッペン(サボテン) 武器はブーメラン形状の短剣。
戦闘員の掛け声「イーッ(地声)」
ショッカーが誇る科学者諸君(日・墨支部とも) いつもの白いナースキャップに白衣
サボテグロンの声「イヒヒヒヒ」
サボテグロンの能力 手からミサイル。武器は、サボテン爆弾、サボテンこん棒
ショッカーアジト美術 首領レリーフと地球儀円形出入口はいつもの。対面側もいつもの人型出入口が赤。背景が緑で、集中線のように黒い線が描かれていてサボテンの針を想起させる。
印象的な台詞・ナレーション
マリ「(オートコーナーの店内を見て)ご機嫌じゃん」
隼人「(マリのモデルにしてというオファーに対して)お生憎でした、女はダメ」一応このシーンを説明して置くと『一見チャラい隼人だが実は硬派(死語)』ということを表現しています。
中江さん「危うし仮面ライダー!ショッカーの魔人サボテグロンの前に一敗地に塗れるか(史記 高祖本紀)」