孤独な闘いが仮面ライダーの基本なわけだが、いくらヒーローでも一人では色々と限界がある。今回は仲間がテーマ。第19話「怪人カニバブラー 北海道に現る」のレビューです。中身は1970年代初頭の文化の研究(主にガールズのファッションチェック)です。
※画像は1970年代初頭の文化を知る資料としてYOUTUBE東映公式チャンネルの画像を勝手に使わせていただいておりますが権利を侵害する意図はまったくありません。問題ありましたらすぐに差し替えます。
01:24 漁師さん:「カニバブラー北海道に現る」と言うからここは北海道だと思ってた。違うようです。船はこのあと小型津波でひっくり返る。
02:22 気象庁小樽観測所?:所員A「昨日大阪湾沖で発生した小型津波は、云々」、所員B「仲間うちでは配電室が壊されたという噂すらある」壊されたと言う噂ってなんだよと思ったが、たぶん「何か事件性があるんじゃないか」と言う仲間内の噂なんだろう。
03:07 カニバブラー:配電室破壊中。これから北海道に津波を起こすのでその準備工作。
03:29 泡を吹くカニバブラー:口から泡を吹く。泡を浴びた人が消える(透明になる)
04:13 水鉄砲:戦闘員が銃的な武器を使うのは珍しい。
04:14 人が消える演出:銃からしょぼい水が出てそれが泡となり、それを被った人が消える(透明になる)。この頃は人間が溶解する演出は少なくなって怪奇性が薄れさびしい。あとコブラ男以来怪人も最期に大体爆発するんで情緒がない。旧1号編初期が懐かしい部分。
04:35 ひろみ:ひろみ=白いポロ+黒ミニスカ?。今回もひろみはお留守番で現場には出てこない。しかも声を違う人が当てているようだ。そろそろひろみも卒業が近づいてきた。ところでミチは前回のヒトデンジャー回が最後の仕事だった(放送順の都合でこの後もしばらく出てくるが)。
04:44 藤兵衛:夏休みをとって北海道に遊んでいるユリマリにおかんむり。
05:25 滝通信:定時連絡。
06:16 滝の先輩カンダ:滝はカンダに、遊泳禁止でむくれるユリ・マリ・五郎のお守りを頼む。
06:35 首領ランプ:カニバブラーのイメージカラーwで赤。
06:47 アジト:紫色の背景に白でカニの足が描かれている。丸い出入口の部分は、海底モニター(水槽)。ショッカーコンピュータを左右に設置。ショッカー科学者諸君はいつもの白衣とナースキャップみたいな帽子。
06:55 戦闘員:カニバブラーのイメージワッペン。カニというよりその幼生のメガロパっぽい
08:03 岩場:マリ=花小紋ブラウス+同柄ビキニ水着+ストローハット。ユリ=紺ジップアップノースリーブ(スイムスーツ?中に水着?)+ストローハット
08:49 通信機:いつもの小道具。9番しかないのか。
08:57 カンダ襲撃に向かうカニ:のどかな風景なのに異様な風体の人が歩いてくるのがシュール。
10:53 戦闘員を刃物で脅すライダー:似たような場面は旧1号編でもあったが佐々木さんのドスの効いた声のせいでただの乱暴者に見えるw。
11:49 カニを銃器で脅すライダー:これも同様に何かヒーローっぽくないシーンw。ライダーが銃火器(水鉄砲)を使っちゃいけないとは全然思ってないが、普段使わないだけにね。
13:48 ショッカーの電波を探る隼人:石ノ森スタイルのジップアップスーツ。特殊な通信・信号音からショッカーの使用サイクルを探る隼人「極調超短波384メガサイクル」。滝「よし!これを大型方向探知機で探知すればショッカーのアジトの位置なんて一発だ!」隼人「待て!それは滝おまえにやってもらう」滝「この辺のハム愛好者と連絡を取ってこの回怪電波の発信地を調べる」
15:04 ユリマリ:滝「俺はこの辺のハムに連絡して怪電波の方向を聞いてみる」マリ「その方向をその地図に描いておくわけね?」アマチュア無線全盛時。この(制作No.23)頃からユリのメイクが優しい感じになる。
15:49 隼人:地震計の破壊を急ぐと思われるショッカーの機先を制するため札幌中央気象台に来た。しかしショッカーは丁度逃げるとこだった。隼人「しまった遅かったか」子供「あいつらだよ」「あいつらだよ」唐突に登場する子供たち。ジャイアンツの野球帽が地方の市場を制圧していた。
17:53 疲れて寝てしまったユリマリ:滝「だいたいの線は出たらしいな」
18:23 腕を踏んづける(ぐりぐり):こういうアクションは1号ライダーがやるとそうでもないが2号がやると悪そうに見えるw(一応断っておくと一文字ライダー大好きです)
19:09 お疲れ:滝とカンダも寝てる。お前らまでそんな悠長にしてていいのか。
19:11 ユリマリ3:マリ=紫ニット+白ミニスカ ユリ=赤白紺の幾何学柄ミニワンピ。最初期のボーイッシュなファッションもいいけどこういうパフスリーブとかフェミニンな衣装もいい。
19:14 おみ足:ここでは映ってないが、マリの太ももにあざみたいなのがあって、(ぶつけた跡だとしたら)撮影大変だったんだろうなと思いました。特にサボテグロン回からキノコモルグ回(制作No14-17)までは、派手なアクションシーンが多かったからね。
20:23 アジト発見:ライダー「あと7分で爆発するところだったとはな!」
20:37 アジト正面内装:海のイメージで紺地に泡の絵。
23:10 藤兵衛も泳ぎに来た:五郎「ぼくも〇△×(海パン?聞き取れない)持ってこよう!」ユリマリ「わたしも」
23:33 ラスト:隼人「こんな素晴らしい仲間たちがいるんだ、仲間たちが!」
まとめ
隼人のあいさつ「オッス」
ショッカーの作戦:海底地震作戦(九州四国大阪で小型津波実験成功)。室蘭半島に大津波を起こす。
戦闘員はフルフェイスマスク+額ワッペン(カニ) 武器は水鉄砲(泡)。
戦闘員の掛け声「イーッ」
カニバブラーの能力 ヒトが消える泡。ハサミが弱点か。カニ泡でライダーは目が見えなくなる(消えはしない)
カニバブラー声「えへえへえへ」または「イヒイヒヒヒ」「エ」
カニバブラーの最期 ライダーキックでは倒せなかったが最期はライダーパンチで爆死。
ショッカーアジト美術 正面の背景は紺地。泡の絵。首領レリーフの対面の出入口が水槽(海底モニター)。その両脇にショッカーコンピュータ設置。
印象的な台詞・ナレーション
首領「カニバブラー!仮面ライダーに小型無線装置を奪われたのだな」
カニ「はい、しかしその後すぐ爆発処分にし・・・」
首領「ヴァカ!仮面ライダーを甘く見るな!もしわれわれの通信を探知したらどうなる?!どうなるのだ!方向探知機を使えば、アジトの位置は簡単にわかってしまう(怒)」
カニ「はっわかりました首領。」先生に叱られる子供か
中江さん「ショッカーの人工津波作戦は一文字隼人とその素晴らしい仲間たちによって粉砕された。そして」隼人「ショッカー来るなら来い!俺は一人ぼっちなんかじゃない。こんな素晴らしい仲間たちがいるんだ、仲間たちが!」台詞で終わる珍しいケース。